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福島民報2015年2月14日

原子力規制委員会は13日、東京電力福島第一原発から80キロ圏の昨年11月時点(事故後44カ月)の放射線量分布マップを公表した。年間追加被ばく線量に換算すると100ミリシーベルトに相当する「毎時19マイクロシーベルト超」の地域が事故直後に比べ大幅に減少、線量の低減が進んでいることが分かる。
 規制委の線量マップ公表は昨年3月以来。昨年9月から同11月にかけて高度300メートルを飛ぶヘリコプターに搭載した検出器で地上から出る放射線を測定し、地上1メートルでの空間線量率に換算した。
 19マイクロシーベルト超の地域は、事故約1カ月後の平成23年4月下旬には福島第一原発の北西30キロ以遠にまで広がっていたが、昨年11月時点では20キロ圏内に収まった。最新のデータからは県内の高線量地域が縮小していることがうかがえ、80キロ圏に近い場所では0.1マイクロシーベルト以下の地域が増えつつある。
 規制委は「放射性物質半減期に伴う減少と、風雨による洗い流しで線量が下がった」と分析している。

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