いま何が起こっているのか?

3.11以降のことを原発・放射能の影響・エネルギー問題などの記事を記録している

福島民友新聞 2015年2月19日(木)11時27分配信


大熊の農業再生の力に 町内農家9人で合同会社 (福島民友新聞) - Yahoo!ニュース

大熊町の農業再生などを後押ししようと、町内の専業・兼業農家は18日、合同会社「おおくま未来」を創立した。同日、いわき市で創立総会を開いた。同社は最初の活動として、今月末から菜の花の栽培を通した土壌の放射性物質調査に着手する。
 同社は9人の役員で結成。農産物の生産から加工、販売、農作業の受託、太陽光発電の施設管理などを行うという。現在、具体化している事業は菜の花栽培のみだが、今後は同町が建設を予定している植物工場の業務管理委託の受注を目指すほか、ハウス栽培なども検討。町内農地の除染後の管理も計画している。
 菜の花栽培は2ヘクタールの土地を使い、放射性物質の植物への移行や土壌汚染の低減効果を調べるほか、一時帰宅で訪れた町民に菜の花が咲き誇る風景で心の癒やしを提供する目的もある。
 代表社員の畑川恵成(けいせい)さん(58)は創立総会で「土に触れる楽しみを大熊で取り戻すことができるか、実験的なものとなる。1次産業の農業が再生しなければ本当の意味の復興にならない」と思いを語った。畑川さんは震災前、1・4ヘクタールの田んぼでコメを栽培していた兼業農家。今回の取り組みを通し「事業を通して新しい農業の形を検証し、今後の農業について考えていきたい」と話した。

福島民友新聞