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東電 高濃度汚染水混入 規制委に報告せず 6月3日 16時22分

東京電力福島第一原子力発電所で汚染された水がホースから漏れ出した問題で、東京電力が、原子力規制委員会に報告しないまま、当初の計画より濃度が高い汚染水をこのホースに流していた疑いがあることが分かり、規制委員会は汚染水の管理の在り方を厳しく批判しました。
福島第一原発では先月、汚染された水がホースの亀裂から漏れ出し、この水が流れ込んだ原発の港湾内の4か所では一時、放射性物質の濃度がおととしの観測開始以降最も高い値を示しました。
東京電力は当初、このホースでは汚染された雨水を処理した過程で出た水などを流すとしていましたが、先月15日以降、原子力規制委員会に報告しないまま、この水をためたタンクに別の汚染水を混ぜていたことが、3日開かれた規制委員会の会合で明らかになりました。
混ぜた汚染水は地下の貯水槽にたまっていた極めて高濃度に汚染された水に地下水などが混ざったもので、この結果、当初の計画より濃度が高い汚染水をホースに流していた疑いがあるということです。
今回の問題ではホースがメーカーの基準以上に曲がって亀裂が生じたことや、ホースの耐久性不足が指摘されていながら交換していなかったことも分かっていて、規制委員会の田中俊一委員長は「汚染水の管理が全くできていない」と厳しく批判し、東京電力に対し、汚染水を流す際の監視や報告を徹底するよう指示しました。

 

 

 

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