世田谷区 川場移動教室 「雨乞い山ハイキングコース」の放射線量を測定
どう考えても子どもと言われる人たちが行って安全なころではないように思う。
●「雨乞い山ハイキングコース」の測定を終えて
測定の結果、雨乞い山ハイキングコースには 0.23μSv/hを超えるポイントが数多く存在し、中には高線量の「マイクロホットスポット」があることも確認されました。また、土壌汚染は世田谷区のおよそ3倍~18倍に達し、山全体が汚染されていることが分かりました。
一方、川場移動教室の実施に当たり、世田谷区教育委員会が保護者に配布している資料には、入口と出口、計2か所の記載しかなく、そのうち入口は、雪の上から測定したにすぎません。ほとんどの保護者が正確な情報を得ず、ましてや川場村が「汚染状況重点調査地域」として苦しんでいることも知らされず、子どもたちを汚染された山に送り出しているのが実情です。
そもそも川場移動教室について世田谷区の公式な立場は「不安な場合は、参加・不参加は各家庭の判断で」「放射能を理由に不参加を選んでも児童は不利益を被らない」としています。しかし、ほとんどの学校では、全員が参加すべき行事として説明され、その結果、学校と家庭との狭間で苦しむ児童が毎年、後を絶ちません。
さらに、最近では、放射能への不安が拡大することを防ぐため、欠席の理由を「体調不良」と言わされるケースが相次いでいます。子どもを二重に傷つけるばかりでなく、放射能の問題から子どもたちの目を逸らせようとする学校の姿勢には、疑問を抱かざるを得ません。
要望
―世田谷区と川場村の 子どもの「被ばくを避ける権利」を求めて―
「世田谷こども守る会」では、世田谷区と川場村、どちらの子どもにも「被ばくを避ける権利」があると考えます。一人ひとりの子どもの「被ばくを避ける権利」が認められ保障されるよう、区教育委員会に対して以下のことを求めます。 不参加について選択権が与えられることを求めます。具体的には、以下の5点を、教育委 員会からの配布プリントに明記することを求めます。 ⅳ放射能を理由に不参加を選んでも児童が不利益を被らないこと ⅵ参加・不参加の意思確認 が、川場村の汚染の実態を把握し、児童の被ばくを最小限に抑えるための知識を身に付け ると同時に、児童に対して適切な指導を行うことを求めます。具体的には、 ⅰ学校長、および教職員を対象に、川場村の汚染状況、ならびに放射能の危険性と被ば くばくを避ける方法について学ぶ学習会を開催すること、 ⅱ児童を対象に、放射能の危険性と被ばくを避けるための行動を学ぶ授業を開催するこ と
④世田谷区との交流の陰で被ばくを強いられている川場村の子どもたちの健康問題に配慮 し、集団検診や保養プロジェクトの実現に向けて、支援を行うことを求めます。
|