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米の原発廃炉、三菱重を提訴 運営企業、賠償9300億円要求 2015年7月29日05時00分

冗談じゃない!と思うのは私だけだろうか?
福島第一原発の電源の配置の悪さ、当初より海岸に作るのにこんなところ設置したら
津波などには電源喪失すると有識者は言及していた。
これを設計し、作ったのは米国だと聞く。
(以下根拠記事)

[ニューヨーク 15日 ロイター] 米ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N)の元社員が35年前、今回事故があった福島第1原発の「マークI型」原子炉の安全性に対する懸念が理由で、同社を退社していたことが明らかになった。

 GEの元社員デール・ブライデンボー氏はインタビューに応じ、同社製「マークI型」原子炉について、大規模事故による負担に耐えうるよう設計されていなかった、と指摘。「当時、公共事業各社がこの事実を十分深刻に受け止めていたとは思わない。分析が終了するまで一部の原子力発電所は閉鎖されるべきだと思っていたが、GEや公共事業各社はそれに応じるつもりはなかった。そのため私はGEを退職した」と語った。

 さらに、同氏が指摘した設計上の問題は確かに第1発電所に知らされおり、かなりのコストを要することも明らかになっていた、と述べた。

 これより先に同氏は、ABCニュース番組のインタビューに応じていた。

 一方GEは声明を発表し、沸騰水型原子炉マークIの技術において、過去40年間安全に稼働してきたという事実があると主張。「1980年に(米原子力規制委員会は)マークI原子炉の格納容器に関する包括的な業界向け指示を出したが、GEはそれに従い、全ての顧客にそれを通達した」としている。

 ブライデンボー氏は「この事態の対応に追われている人々を気の毒に思う」と述べ、「一方で、福島原発の事故はマークIの格納容器から生じた直接的な結果ではない。地震津波、マークI型格納容器が他の原子炉ほど負担に耐えられないという事実から生じた直接的な結果だといえる」と述べた。

jp.reuters.com

 

それなのに!!この今!この記事!

2012年に三菱重工業が納めた蒸気発生器が壊れたことで米国の原子力発電所廃炉になった問題で、この原発を運営する南カリフォルニアエジソン社が三菱重工に、約75・7億ドル(約9300億円)の損害賠償を求めていることがわかった。27日に国際商業会議所(パリ)の国際仲裁裁判所に申し立てた。三菱重工は「要求は不当だ」として争う構えだ。

 問題が起きたのは、カリフォルニア州サンオノフレ原発エジソン社は13年に同裁判所に仲裁を申し立て、その後請求額を精査していた。「欠陥のある蒸気発生器を設計・製造した三菱重工には甚大な被害の責任がある」としている。

 一方、三菱重工は、契約上の賠償の上限は約1億3700万ドル(約168億円)だとし、巨額の請求を「根拠がない」と争う構えだ。三菱重工は自らの主張する上限額をすでに損失計上している。「現時点では業績への影響はない」としているが、裁判所の判断次第では追加で損失が発生する可能性がある。仲裁には1年以上かかる見通しだ。

 この原発をめぐっては、12年1月末に三菱重工が納入した蒸気発生器の配管から水が漏れて緊急停止。定期点検中のもう1基の蒸気発生器でも配管の摩耗が見つかった。米原子力規制委員会が稼働を禁じ、エジソン社が廃炉を決めた。

 (南日慶子)

【事件詳細】
カリフォルニア州ローズミード--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- サザンカリフォルニアエジソン社(以下「SCE」)はサンオノフレ原子力発電所(以下「SONGS」)において欠陥が認められた再循環型蒸気発生器(以下「RSG」)の設計・製作にかかる責任を追及する目的で、三菱重工業株式会社ならびにMitsubishi Nuclear Energy Systems社(以下「三菱」と総称)に対して正式な紛争通知を送付しました。

CE社長のロン・リッチンガーは「我々の目的は、SONGSの廃炉をもたらした欠陥のある蒸気発生器の提供に関して、必ず三菱が責任を取る旨を確認することです」と述べました。

三菱が蒸気発生器の20年間にわたる確実な稼働を保証したにもかかわらず、稼働開始から1年を待たずして三菱製のRSGの1器から放射能を含んだ冷却材の漏れが生じ、結果としてSCEは2012年1月にSONGSを稼働停止せざるを得ない状況に追い込まれました。当紛争通知においてSCEが主張しているのは、SCEとの契約に基づき三菱にはRSGを「適切な注意を持って、速やかに」修理することが要求されていたにもかかわらず、三菱はその義務を履行しなかったことです。

SCEは、電力供給を実現するため、SONGSの稼働復旧を目指して先が見えない状況に対処してきましたが、2013年6月のSONGSの廃炉を決定しました。SCEは、欠陥のあるRSGを設計・製作した三菱が、カリフォルニア州のお客様や、SCEその他のSONGS所有者が被った甚大な被害について責任を有する旨主張しています。

SONGSの蒸気発生器交換を実施する際にSCEが三菱と契約を締結した目的は、同発電所による南カリフォルニアの140万を超える世帯に対しての安全で信頼性がおける、より安価な電力の継続供給を可能にするための稼働期間の延長にありました。

しかしながら、三菱が重大な契約違反をして、その義務の履行を全般的かつ根本的に怠った旨、当紛争通知においてSCEは主張しています。また、蒸気発生器内の蒸気と水の二相流中の相対湿度(「ボイド率」)ならびに蒸気と水の流れの速度(「流速」)を含めた熱水力条件の適切な設計に関して、三菱が著しい誤りを犯したとSCEは主張しています。

さらに、三菱が、RSG内の過酷な熱水力条件に耐えうる管支持板について設計ミスを犯したことも主張されています。結果としてRSGは、器内の激しい流れに由来する振動が引き起こした様々な形の摩耗という損傷に見舞われました。同一の設計が施された蒸気発生器4器の内1器における伝熱管同士の摩耗は大変激しく、結果として放射性冷却材の漏出が発生してしまいました。当該冷却材漏出に関し、SCE発電所を閉鎖することにより迅速かつ安全に対処することができました。

SCEは16か月にわたり三菱に事態の是正を求めてきましたが、三菱は契約上の義務を果たせなかったことも、当紛争通知において主張しています。SCEは、蒸気発生器の調査と修理につき負担せざるを得なかった費用を三菱に対して請求しましたが、三菱は当該費用を裏付ける数千ページの資料を受領した後も責任の承認すら拒んだことを主張しています。これに加えて、三菱は契約上義務付けられている、RSG関連作業に関する資料の監査をも拒み、三菱製の蒸気発生器のどの箇所がどのような理由で故障したかに関して調査することを阻んだとSCEは主張しています。

当紛争通知においてSCEは、同様の深刻な問題が再発するリスクを削減するための修理あるいは代替計画を提供するよう三菱に請求してから16か月が経過し、かつ修理を「適切な注意をもって、速やかに」実施する旨の契約上の義務にもかかわらず、三菱が「理論的な」提案を行うに留まったと主張しています。この「理論的な」提案の一例は、作業者が放射性物質に汚染された46センチ弱の狭い空間で前例のない修理を、いまだ存在しない特殊ツールを使用して行うというものでした。

SONGS稼働再開について確実な目処も立たないことから、最終的にSCEは、お客様及び自社にとっての不確実な事態の終結、そして2013年6月のSONGS廃炉が賢明な選択であるとの結論に至りました。このような早期廃炉は、先述の蒸気発生器交換プロジェクトにより回避しようとしていた事態そのものでした。

SCEが本日送付する通知によって、契約上規定されている90日間の紛争解決手続きが正式に開始します。当該手続きをもって問題が解決しなかった場合、SCEは、欠陥のあるRSGの設計者かつ製作者である三菱に対して、同社が発生させた損害を回復するため、拘束力を有する仲裁手続きを開始する予定です。

当紛争通知においてSCEは、契約上の例外規定とカリフォルニア州法の条項を理由として、契約上規定された三菱の責任制限は適用されない旨主張しています。欠陥車のメーカーがそうであるように、三菱が自社製品の欠陥を修復することができなかったのは、その欠陥があまりにも基本的かつ広汎であったためです。このような状況下では、契約上の責任制限は無効であり、SCEその他のSONGS所有者及びその顧客が被った損害全額について三菱が責任を負うべきものであるというのがSCEの主張です。

当紛争通知の写しを当プレスリリースに添付しておりますが、三菱が秘密性・機密性があるとみなした情報に基づく一定の部分について、SCEは内容を伏せなければなりません。三菱がこの情報を開示することに合意する場合、SCEは当紛争通知を全面公開します。

サザンカリフォルニアエジソン社について

エジソン・インターナショナル社 (NYSE:EIX) の傘下のサザンカリフォルニアエジソン社は、米国内最大の電力会社の一つであり、カリフォルニア州中央部、沿岸地域、南部の約8万平方kmにわたる地域で490万件の顧客口を通して約1,400万人に電力を提供しています。

 

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